Kurt Rosenwinkelはギタリストというよりは音楽家。今後10年のジャズをリードする存在だと思います。
既存の和声感覚を飛び越えた楽曲に加えて、普通のギタリストだったら捨ててしまうような練れていない音や表現も使います。一番近いのはウェイン・ショーターと言うことになると思いますが、原色の嵐のようなウェインの浮遊感に対してKurtの浮遊感は墨絵のごとく、霧の中を往くような浮遊感です。陰陽とすればKurtは果てしなく陰・・だと思いますがもちろん前向きな音楽です(でもかなり内向き)。
今回は、リーダーとしては初の来日とのことです。
"Reflections"発売後のツアーということでトリオで来日。
Mr.Kelly'sは大阪駅に程近い小さなライブスポットです。高速バス・新幹線を乗り継いで、他の所用もあって辿り着きへとへとでした。でも楽しく聴くことができました。ステージ最前列の右側。同席の高校3年生くんとつまみを分け合いながら談笑。アコギでジャズを勉強してると言うガッツな男の子でした。
ドラムの真ん前なのでで心配しましたけど音は大きいのに全然うるさくないんです。Kurtの指使いも良く見えました。むしろギターに近い左側だと指板が見えないでしょうね。バランスも最高でした。
不完全なセットリスト(どなたか補完していただけるとうれしい!)
1st - 1-backup 2-rubymydear 3-invitation 4-howinsensitive 5-milestone 6-fall 7-oleo
2nd - 1-boplicity 2-? 3-? 4-reflections 5-inner urge
マイクは立てませんが歌ってます。"Reflections"では声は録音してませんでしたけど歌は封印したわけではないんですね。客席のコーヒーカップやスプーンが共振するとそっちをチラチラ。あーやっぱ神経質、とおもいきや、それを自分で手を伸ばして置きなおす。クスっと笑いが出るわけですが、神経質で笑いをとるのもカートらしいですね。プレイ中は15fpsぐらいでマバタキ・・やっぱり神経質。
ソロの爆発度は90%ぐらいでした。トリオだと、テーマもコードも一人。どうしても制限があると思います。クインテットで来日希望(もちろんMark Turnerで!)!。
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