2010年12月18日土曜日

キャナルシティに IMAX 3D がやって来ました。TRON LEGACY

本日12月17日はTRON LEGACYの公開日。



そしてなんといっても福岡(九州)初のIMAX 3Dシアターの初日です!これでわざわざ大阪まで観に行かなくて済みます!。満席かつ混雑してるだろう~と思って一時間前にキャナル入りしましたが・・



アレ?

初日・金曜の夜だというのに福岡ってこんなもんですかね・・。



TRON LEGACY -- 第1作のTRONはなかば忘れ去られた作品ですが、ストーリーも芝居も重要ではなくて、透過光エフェクト・CG・ワイヤーフレームのみを楽しむ、ある意味原始的でピュアな作品です。80年代そのもの。単色の明滅ってのは、当時のFL(VFD-蛍光管)ゲームと通じるものがありますね。(TOMYのTRON)



TRONのテイストって、真っ暗なゲーセンでゲーム画面が怪しく光ってる。80年代のゲーセンのイメージです。本作もまったくその路線を継承しており、ストーリーも芝居もおまけ。フェティッシュなまでに透過光(を模したCG)・ワイヤーフレームを多用しているので、その筋の方は大満足でしょう。

主人公のサムが寂れたゲーセンの電源を入れると、数十台のアップライト筐体のゲームとジュークボックスが立ち上がる。1台これでした。




Route 16ってマイナーなゲームですけど、1981年だから時代考証にあってますね。しかもヒロインのクオラが乗ってる4輪車がこの形をしてるという凝り様・・。どっちかというとnamco ラリーX(1980)の車の形ですが。

ジュークボックスでかかってたSweet Dreamsは1983年だからTronより後なんだよね。※古いジュークボックスはあんなにHi-fiで鳴りませんからね。もっとヘロヘロな音です。埃を被ったMattelのLEDゲーム(バスケ?)が置いてあったり、ともあれ80年代へのオマージュが詰まった作品ですね。うんうん。

肝心の映画としては・・現実世界はすべて2D撮影で非常に退屈。ディズニーは野外用の3Dカメラもってないのかな?

しかし、サムが電子世界に入ってからは一変します。重層的な3D、ガラスのように壊れるキャラクターなどフェティッシュに追求した質感。女性陣のクオラやジェムが大変美しいですし、シアターが壊れそうなくらいの重低音。『表面的な3D』をぜひIMAX3Dで観てみてください。表面的な表現こそがこの映画の中身ですね。



<追記>
透過光・そしてバイクが疾走するというとBLASSREITER。TRONへのオマージュとしては先駆ですね。監督はマクロスで有名な板野一郎さんです。