2010年3月29日月曜日

大石将紀 『ガーデン・オブ・ラブ』 を見る(NHKBS)

パリ国立高等音楽院出身のサクソフォン奏者、大石将紀さんのスタジオライプが放送されました。



以前、平野公崇さんのバッハプロジェクトもこの枠だったのですが、NHKはどうやらサクソフォンに『寛容』なテレビ局のご様子。

大石さんのプログラムはブリテン、カプレ、ダンディの古典的な曲と、フェルドハウス『ガーデンオブラブ』などの同時代作品を織り交ぜたもの。フェルドハウス・藤倉作品はビデオアート・電飾を含むスタジオセットもシンクロ。大変意欲的な企画になっています。音響処理がしてあるのかもしれませんが、スタジオの音響もサックスにぴったりで大変良い音で収録されています。

マイナーな楽器によるマイナーな作品群なのですが、平野さんのバッハも非常に特殊な解釈で異端とも言える演奏でした。こういう企画を連発するNHKは凄いですね・・。


同時代作品よりも、むしろ古典の方に好感が持てました。見せ所の少ないダンディやカプレで深いタメを伴ったフレージングとリズム・・。緊張を切らさずに最後まで。素晴らしいと思います。ドゥラングル氏の芸風とそっくりではありますが・・。

昨今のサクソフォン奏者の演奏については別途思うことがあるのですが。それはいずれ書きたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿