『アバター』は福岡では"IMAX3D"を除く3方式で見ることができます。2Dも含めると4方式。なぜか全部見てしまったので、それぞれの違いを書いてみたいと思います。 一番評価の高い"IMAX3D"も見てみたいのですが、なんせ一番近くて大阪。済みません。
◆- Dolby3D - T・ジョイ・リバーウォーク北九州
"Dolby3D"は分光方式です。日本では22箇所ほどと少な目の劇場数ですが、全米では数百箇所、RealDに次ぐ劇場数誇ります。 ※リバーウォークはJR西小倉駅からすぐ近く、大変綺麗な複合商業施設です。
色を分割する方式ですが、旧来の赤青メガネ方式のように色が変になるということはありません。とは言うものの、メガネは2色でゴーストも赤青に見えます。 画面が他の方式と比べると相当暗く感じます。また再利用メガネが端の方が汚れていて・・それもマイナスに働きました。
週刊アスキーでは"Dolby3D"をえらく推薦しているのですが、 他の方式と比べて暗いし、発色も良くないです。推薦している理由が良くわかりません。
◆- RealD - ワーナー・マイカル・シネマズ福岡ルクル
"RealD"は円偏光方式。日本では後のブログを書いた2010年1月時点で27箇所だったのが、3月15日時点で55箇所と、急速に増えています。全米で1700箇所と主流をしめます。
最寄のJR酒殿駅は無人駅で、ブロッコリー畑の中を歩いて劇場に向かいます。近くに駕与丁公園という福岡でも最大級の(でもマイナーな)公園があります。 最新設備のシネコンと対象的なのどかなロケーションがミスマッチ。
※写真の右奥には旧志免鉱業所竪坑櫓が見えます。
とにかく『明るい』。これに尽きます。色も自然です。ゴーストは周辺部にチラチラ見えますが、それ以外難点はほとんど感じられませんでした。 メガネの面積が大きく視野も広いですし、軽いのでストレスも少ないです。 さらに持ち帰り可能で次回安くつくのも良いですね。
◆- XpanD - ユナイテッドシネマ・キャナルシティ博多
"Xpand"は時間分割方式(アクティブステレオ)方式です。赤外線で同期するシャッターメガネを使います。国内でざっと70箇所と多いのですが、全米ではむしろ少なく、アジア・ヨーロッパで普及している方式です。
"Dolby3D"よりは発色も明るさも良いと思いますが、RealDに比べるとだいぶ暗さを感じます。またメガネが重くちょっと疲れます。ゴーストがないのが最大の利点でしょう。無難に楽しめると思います。
◆3D vs 2D
今回の『アバター』ではガラス越しのシーンがやたら多く登場します。ガラスの前後の距離感はかなり効果的で、その為に敢えてガラスに手垢や汚れが付けられているのではないかと思います。また、火の粉が舞う様などもかなり効果的ですね。前後の距離感は良く出してくれます。
その一方で、個々の物体は平面的で立体感が希薄です。平たい等身大のPOPが前後に並んでいるような印象で、目の前にあるような感じは希薄です。
また2Dで見る場合より、ディテールは甘くなります。3Dを見るのがやや疲れる点も考えると、映画の良さを判断するのは2Dのほうが良いですね。
レイトショーの価格で最初に見たのが2Dでしたが、最初に見ておいて良かったと思います。
◆総括
福岡で見るなら"RealD"方式をお奨めします。こちら によればワーナー・マイカル・ルクル&筑紫野の2箇所だけのようです。"IMAX3D"はもっと良いということなので見てみたいなぁ・・。
AVATAR - 遅ればせながら・・全フォーマット